2024年6月15日発行の「ヘルスライフビジネス」にてライスベリーパウダーを取り上げていただきました。
今回は「血糖値対策」という特集の中で、「抗糖尿」から「フェムケア」まで広く活用できる素材としてご紹介いただいております。
さまざまな疾患のリスクを高める糖尿病への対策は、成人の4人に1人が糖尿病罹患者もしくはその予備軍とされるこの日本においては、早急にその対処が求められています。
日本を含むアジア地域では、欧米などに比べて糖尿病の罹患率が何倍も高いことはご存じでしょうか。
その一因として糖主体の食生活に体の能力が追い付いていないため、と言われています。欧米諸国では古くは1万年以上前から穀物の栽培が始まり急速に糖質を主食として取り入れる生活が広まっていきました。そして長い時間をかけそのような食事内容にからだが対応してきました。そのため現代の欧米人は糖主体の食生活に対応すべく、インスリンの分泌能力に優れた大きな膵臓を備えています。
欧米の食事でイメージされるのはハンバーガーやポテトなどに代表されるカジュアルな内容とそのボリュームではないでしょうか。
日常的にそにょうな食事が好んで食べられている欧米では肥満率が日本の10倍と高く推移しています。ですが糖尿病の罹患率に焦点を当ててみるとはるかに日本人の方が高いのです。
糖尿病は基本的には肥満の方に多い病気なのですが、なぜ肥満率の低い日本人の方が欧米人より糖尿病になりやすいのでしょうか?
過去にハワイとロサンゼルスに移住した日系人の糖尿病の罹患率を調査した研究があります。
これらの地域に移住した日系人は、日系人同士で結婚が多く、その遺伝的要素は日本に住んでいる日本人と変わらないと考えられます。
それぞれの糖尿病の罹患率は、ハワイの日系人が18.9%、ロサンゼルスの日系人が13.7%となりました。日本に住む日本人が9.1%だったことから各地域で1.5~2倍の罹患率だったことが分かります。
つまり移住したことによるライフスタイルの変化が糖尿病の罹患率に影響を与えた、と推察できる結果となったわけです。
現代の日本はすでに食事内容もかなり欧米化が進んでいます。そのことによる環境要因ともともと糖尿病になりやすい遺伝的要因が重なり、今日の糖尿病患者の多さに繋がってきているわけです。
ライスベリーパウダーは米を原料にしたいわゆる糖質主体の素材ですが、経口摂取することで糖の代謝サイクルを向上させるという機能を有しています。
糖尿病マウスに対する試験でも、餌への配合量を増やすほど血糖値およびHbA1cの値が降下することが確認されています。
また同時に健常者を対象にしたヒト試験では末梢血管の血流改善が起きていることも確認できています。
糖の代謝サイクルをあげ血流も良くなることから、AGEsケアや冷え、むくみの改善など女性の悩みにもアプローチできる素材です。
また今後は犬猫に対する効果を確かめていくため、まずは今年度中に安全性試験を終え様々な試験に取り組んでいく考えです。